塾なしで中学受験はできるの?
我が家には現在小学4年の娘がいます。
小4の6月から塾なしで中学受験の勉強をしてきましたが、小4の冬休み明けから算数のみ個別指導塾に通うことになりました。現在は算数のみ週1コマ(90分)を塾で勉強しています。
我が家が塾なしで中学受験を目指していた理由などは、下の記事をご覧ください。
塾なし中学受験は可能か?
結論から言うと、お子さんのタイプと親のサポート力、そして志望校のレベルによっては塾なし中学受験は可能だと思います。
ただし、「もう塾なしでは厳しそう」と思ったら、早めに外部のプロ(塾、家庭教師など)の力を頼ることが大切だと感じました。
我が家の場合は私の力不足もあって、塾の力をお借りすることにしました。
我が家の例が何かのヒントや気づきになるかもしれないと思い、とても恥ずかしいのですが算数の挫折状況などを公開することにしました。
それでは「算数」のみ塾に行くことになったきっかけ、そして塾選び、塾に通って娘に見られた変化の3つを順にご紹介します。
塾なし受験にするか、通塾するか悩まれている方の参考になればうれしいです。
「算数」だけ塾に行くことになったきっかけ
娘本人が塾に行きたいと希望したのが大きなきっかけとなりました。
娘が塾に行きたいと言い出したのには理由がありました。
娘が塾に行きたいと思った理由
- 算数の内容が難しくなり、わからないことが多いから
- 算数嫌いになりかけていたから
- 計算が遅かったから
それではひとつずつ解説します。
算数の内容が難しくなり、わからないことが多いから
我が家は算数の家庭学習は予習シリーズを使っていました。
ある日丸つけをしていると、テキストにナゾの呪文のような文字に気づきました。
その呪文とは「SAPPARI IMIGA WAKARIMASEN」です。
予習シリーズのテキストに「サッパリ意味がわかりません」と書いてあったのです。
娘に話を聴いてみたところ、わからないイライラを発散するために書いたとのことでした。もう、Sが逆になっていたりとイライラがとても現れています。
理解できないってツライよね。 どうしよう。。
算数嫌いになりかけていたから
予習シリーズの4年下に入った頃、複数のページにわたって「だいだいだいきらい!!!!」と書いてありました。
誤解のないようにお伝えしますと、予習シリーズはとてもいい教材です。ただ娘には難しすぎました。
家での家庭学習だけでなく、学校の算数の授業も嫌いになりかけていました。
今日は算数があるから、学校に行きたくない。
「だいだいだいきらい!」の下に絵文字がある算数嫌い予備軍!?のうちになんとかしないと娘が真の算数嫌いになってしまう。
予習シリーズでの勉強をストップし、基礎(計算)に戻ることにしました。
計算が遅かったから
娘の学校では中学受験をする子が毎年学年の2/3ほどいます。
そういった状況もあってか学校では4年生で塾に通っている子も多く、計算が早い子がたくさんいるそうです。
計算が早い子を見ると「私もこんな風にスラスラ計算できるようになりたい」と憧れていたようです。
恐らく塾に行っていなくても計算の早い子はたくさんいると思いますが、そのときの娘は塾に行けば自分も計算が早くなるかもしれないと思っていたようです。
ピアノも毎日練習しているから、手が自然と動いて弾けるようになるんだよね。計算もたくさん練習すると頭が自然と動くようになるんだよ。
そういうことか! たくさんの練習が必要なんだね。
娘の気持ちを聞いて、一旦家族で話し合うことにしました。
家族の話し合い
我が家には、娘が塾なしで中学受験を目指すことになった3つの理由がありました。
- 長時間の塾は体力的に自信がない
- 得意不得意の差が大きい
- 聴覚過敏の症状があり通塾が心配
これらが解決しないと、通塾は難しい状況でした。
上2つの「長時間の塾は体力的に自信がない」と「得意不得意の差が大きい」は、集団指導塾ではなく個別指導塾を選ぶことで解決しました。
また、一番下の「聴覚過敏」については、現在でもバイクの音や配達のトラックの音をとても怖がります。塾に行く時間帯はバイクやトラックの通行量が多いので、パニックにならないかと心配でした。
現在は、私の仕事の業務時間が調整できたため、塾の送迎をすることができています。
塾に行かない3つの理由に対応できること、そして何よりも娘本人が希望したこのタイミングが塾をはじめるタイミングだと思い、塾探しをスタートしました。
個別指導塾を選んだ理由
なぜ個別指導塾にしたのかについて解説します。
- 算数だけ塾に通いたかったから
- 得意不得意の差があるので集団塾では対応が難しいと感じたから
- 体力はついてきたけど、1日長時間勉強するのは厳しいから
- すぐに塾へ通いはじめたかったから
集団塾も一度は考えました。ただし上の理由から個別指導のほうが娘に合っていると考えました。
国語、理科、社会は塾なし中学受験を継続しようと思った理由
算数以外の3科目も塾に行ったほうがよいのか悩みましたが、国語、理科、社会は塾なし中学受験を継続することになりました。
国語、理科、社会は塾なし中学受験を継続しようと思った理由
- 国語、理科、社会は、家庭学習で楽しく取り組めている
- 勉強したことをアウトプットできている
- 志望校が中堅校だから
- 科目を増やした場合、塾の費用が高くなり家計が厳しい
塾で相談したところ、娘の志望校は難関校ではなく中堅校に該当するとのことでした。難関校であれば塾で勉強したほうがいいけど、中堅校であれば家庭学習で理解できていれば塾は必須ではないとアドバイスをいただきました。
(2022/5/19 追記) 国語、理科、社会は塾の模試の結果から、現在も家庭学習を継続中です。
塾を決めた理由
我が家では、5つの塾の説明を聞きに行き、そのうち2つの塾で体験授業を受けました。
現在通っている塾に決めた3つの理由
- 相性のよい先生に出会えたから
- 教室の雰囲気がよかったから
- 家から近いから
それではひとつずつ解説します。
相性のよい先生に出会えたから
「がんばろう!」「すごいぞ!」と元気な先生より、淡々と落ち着いて教えてくれる先生と相性が良い娘。
塾の説明を受けた際、娘の性格をヒアリングした教室長が割り当ててくださった先生が、とても落ち着いた先生で娘との相性がピッタリでした。
教室の雰囲気が良かったから
他の塾と比べて教室が明るく、通っている子どもたちが先生と楽しそうに勉強している様子が印象的でした。
自習で来ている生徒も多く、教室内は活気がありました。
家から近いから
これは親の都合なのですが、私自身の仕事の時間調整ができたといってもできる限り通塾時間を短くしたかったのです。
家から塾までは徒歩10分の距離なので、娘が塾で勉強している間、私は一度家に戻って仕事をすることができています。
塾に通いはじめてまだ1ヶ月も経っていないのですが、娘の勉強の様子に変化が見えてきています。
親以外の大人がサポートしてくれるって、こんなにも影響が大きいのかと感じています。
塾に通いはじめて娘に見られた変化
塾に通いはじめてから娘に見られた変化
- 算数嫌いから脱却できた
- 集中して勉強できるようになった
- 間違いを恐れず、問題に挑戦するようになった
それではひとつずつ解説します。
算数嫌いから脱却できた
※縦軸が得意度、横軸を楽しさ度とした四象限のグラフです。
娘にヒアリングした結果をグラフにしています。感覚値となります。
2021年10月と2022年1月(入塾後)を比べると、算数嫌いが少し解消されてきたかなという印象です。
まだ算数は「重点を置く」領域ですが、これから少しずつ「できた!」を積み重ねていければいいと思っています。
集中して勉強できるようになった
塾での勉強はもちろん、家での勉強も集中できるようになってきました。
間違いを恐れず、問題に挑戦するようになった
「どうせ間違っているから…」と問題を解くことを諦めてしまうことがありましたが、入塾後は間違いを恐れず問題を解くようになってきています。
塾で「間違ってもいいんだ!」と思えるようになったそうです。あんなに間違いを嫌がっていた娘が変わるなんて、先生はどんな神対応をしてくれたのでしょうか。
間違うことを嫌がり難しい問題を諦めてしまうことが多かった娘が、前向きに問題に挑戦してくれるようになったことがとてもうれしいです。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
我が家はわけあって算数だけ塾に通うことになりましたが、これでよかったと思っています。
算数は塾に通うことになりましたが、算数のつまずきは引き続き確認していきたいと思っています。
※実は算数のどこでつまずいているかを知っておくことは、塾選びの際とても役立ちました。
国語、理科、社会は引き続き塾なしで中学受験を目指す予定です。
小学5年になると内容が難しくなってくると聞きますし、この先どうなるかはわからないのですが、親子で寄り添いながら家庭学習を続けていきたいと思います。