アウトプットとインプットどっちが大切なのでしょうか。
我が家では、インプットしたものをアウトプットしてはじめて知識が定着することを親子で実感しています。
ついインプットに目がいってしまっていましたが、アウトプットって本当に大切です。
あなたのお子さんがもし勉強嫌いなら、アウトプットの比率を増やしてみると何か変化がみられるかもしれません。
理想のアウトプットの比率と我が家で実践している小学生のアウトプットの具体的な勉強法をご紹介します。
アウトプットの比率を増やしたら勉強が楽しくなってきた
勉強嫌いだった娘ですが、アウトプットの比率を増やしてから以前ほど勉強を嫌がらなくなりました。ちなみに「勉強大好き!」というところまでは至っておりません(苦笑)
多くの小学生は自分が勉強したことを親に説明するのが楽しいと思っているのではないでしょうか。それはいつも「これやりなさい」「あれやりなさい」と言われている親に説明ことで、優越感みたいなものを感じているのかな?と感じています。
そして何といってもアウトプットすると、自分の中で納得感ができてスッキリするようです。
なかなか勉強してくれなくて悩んでいるお母さん、お父さんに我が家の例が少しでもヒントになればうれしいです。
インプットとアウトプットの比率はどのくらいがいいの?
インプットとアウトプットの比率は、3対7が理想だと言われています。
アウトプットがインプットの2倍以上を占めるのが理想なんです。
詳しくは、精神科医の樺沢紫苑先生の著書「学びを結果に変えるアウトプット大全」(サンクチュアリ出版)をご覧ください。
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ついインプットを優先してしまいがちですが、アウトプットを優先するほうが記憶に残りやすいんですよね。自分自身が学生だった頃を振り替えっても、友だちと説明し合った内容は今でも覚えています。皆さんもそんな経験ありませんか。
この機会にお子さんの勉強のアウトプットとインプットの比率を確認してみてください。
我が家の小学5年の娘のアウトプット、インプットの比率を確認してみました。
「えっ、どうしよう…。うちはアウトプットのほうが少ない」と思われた方もご安心ください。
我が家の場合、アウトプットの量はかなり意識しています。かなり意識しての7割なんです。
もし意識していなかったら、インプットの比率が圧倒的に多かったと思います。
小学生の場合はまだまだ知らないことが多いので、どうしてもインプットがメインになってしまいがちですよね。
インプット3割、アウトプット7割の勉強方法は、親子で意識して進めないとなかなかできないと感じています。
それでは、我が家ではどのようなスケジュールでアウトプットの勉強を取り入れているかをご紹介します。
アウトプットが7割を占める我が家の勉強スケジュール
我が家では朝の勉強は基本的にアウトプットをしています。
何のアウトプットをどのようにしているかというと、前日にインプットした範囲の問題を解いています。
週末には問題の範囲を広げて解いたり、インプットした内容を家族に説明する時間を作っています。
娘の場合はもともと勉強嫌いな傾向があったので、朝の勉強でインプットをすることは今でもストレスになるようです。
朝は「えっ!? これが勉強なの?」と子どもが思うくらいの感じで進めています。
娘はアウトプット(家族に説明)するのが楽しみで、インプットの勉強をがんばっているようです。
自分が覚えたことを説明していると、まるで学校の先生になったみたいで楽しいよ!
週末の夜、我が家では恒例のイベント!?が開催されます。
2時間くらいかけて親が生徒役になるんです。娘が問題を出したり、解説をしています。
この時間のために勉強しているといっても過言ではないくらい、楽しく先生になりきっています。
続いて、我が家でよくしているアウトプットの方法を具体的に解説します。
アウトプットの具体的な方法
小学生のアウトプット勉強法
- 声に出して読む(話す)
- 説明する(話す・書く)
- 問題を解く(書く)
- ノートにまとめる(書く)
- わからないことを調べる(調べる・体験する)
- 実験などは自分で試してみる(調べる・体験する)
- 実物を見に行く(調べる・体験する)
それではひとつずつ解説します。
声に出して読む(話す)
我が家では朝日小学生新聞の記事をひとつ選んで娘に音読してもらっています。
説明する(話す・書く)
友達や家族、おじいちゃん、おばあちゃんなどに学んだことを説明することで、知識が身についているかを確認できます。
オススメなのが、ホワイトボードを使って書きながら説明することです。
話す、書くの2つの動作を使うので、アウトプットの勉強法のなかで我が家では最強の方法だと感じています。
問題を解く(書く)
テキスト、参考書で勉強したことを、問題を解いて理解できているかを確認します。
問題集は、テキストや参考書と同じシリーズのものがオススメです。
ノートにまとめる(書く)
知らなかったことや間違った問題などをノートに書くことで、記憶に定着しやすくなります。
わからないことを調べる(調べる・体験する)
可能であればわからないことは調べる、体験すると子どもの納得感が違います。
ノコギリで切るときのコツを調べたくなったときは、丸太切りの体験ができるところを探しました。
自分で実際に経験すると、本当に記憶に残りやすいですよね。
実験などは自分で試してみる(調べる・体験する)
理科の授業などで疑問に思ったこと、試してみたいことがあったら、できる限り試しています。
ろ過装置を使うと小川の水はどのくらいきれいになるのかを試している写真です。学校の理科の授業でろ過の仕組みを勉強し、ろ過装置を作ってみたいと思ったそうです。
娘が実験でよく使う道具
- リトマス紙
- 虫眼鏡
- 方位磁針
- 探検ボード
- ビーカー、試験管
実験道具ってどこで売っているの?
リトマス紙やビーカーは、国立科学博物館(科博)のミュージアムショップで買うことが多いです。
実物を見に行く(調べる・体験する)
例えば、鳥について気になることがあったら、双眼鏡を持って公園に行ってみる。実際に魚を観察したいときは水族館に行くなど、できる限り実物を見にいくようにしています。
ただし、遠方まで行かないと見れない、特定の地域でしか見れない、時間がないこともありますよね。そんなときは図鑑やインターネットの写真でもOKです!
アウトプットに活用しているツール
我が家で小学生の娘がアウトプットする際に使っているツールを3つご紹介します。
アウトプットに活用している3つのツール
- ホワイトボード
- 問題集
- ノート、A4コピー用紙
では、それぞれ見ていきましょう。
ホワイトボード
上の写真は、社会の振り返りクイズを私が出題して、娘が答えをホワイトボードに書いたものです。
今日は勉強したくない。
今日はクイズの時間にしよう! クイズを出すからホワイトボードに答えを書いてみるのはどう?
クイズならいいよ!ホワイトボードに書くのも楽しいし。
ホワイトボードは、アウトプットのツールとして我が家では大活躍です。
我が家だけかもしれないのですが、勉強のスイッチが入るまでが時間がかかることもあります。もともと勉強嫌いだった娘、時々勉強嫌いが復活するんです。そんなときは勉強っぽくない方法!?を提案するようにしています。
「問題集を解いてノートに答えを書く」を嫌がるときは、「クイズをだして答えをホワイトボードに書く」に変更しています。
我が家で使っているホワイトボードは使い方が3種類あってオススメです。
テキスト・問題集
テキスト(参考書)でインプットし、テキストと同じシリーズの問題集でアウトプットして理解度を確認します。
我が家では、小学4年は予習シリーズを小学5年では中学受験新演習を使っています。
ノート・A4コピー用紙
勉強したことや一度間違った内容を「知識ノート」に蓄えています。
本当は娘本人が作ったほうがいいのですが、ノートをとることって勉強嫌いが復活する場面でもあるんです。
現在は親の私が作って、気になったことやもっと知りたいことなどがあったら娘が書き足しています。
今後はノート作りを覚えていってほしいなと思っています。
アウトプットの比率を増やして変わったこと
我が家の場合、アウトプットの比率を増やしてから変化がありました。
※我が家の一例ですので参考までにご覧ください。
- 子どもの勉強嫌いが軽減された
- 家族の時間が増えた
- テストの点数が上がった
アウトプットは方法によっては勉強嫌いな子も楽しめる可能性があると感じています。
ポイントは勉強と遊びの中間くらいの感じで取り組むことです。問題集を解くのではなくクイズを出してみる、先生役になって説明してもらう方法はオススメです。
我が家の場合は平日なかなかまとまった時間を作れないので、週末に娘の授業を2時間ほど受けています。子どもは楽しく勉強できるし、親は子どもの理解度を確認できるし、我が家ではとてもいい時間になっています。
テストの記述問題「〇〇について説明しなさい」「〇〇の理由を書きなさい」というような問題はほぼ空白だった娘が、記述問題で点をとれるようになってきました。
アウトプットすることが記述問題の対策になるとは思っていなかったので、思いがけない効果がありました。
私自身、娘の勉強嫌いにずいぶんと悩んできました。今も時々悩んでいますが。
お子さんの勉強嫌いに悩まれている方、記述問題がいつも空白で困っている方などの何かヒントになればうれしいです。