個人でも購入できる塾教材として、予習シリーズと中学受験新演習があります。
こういった教材は塾なし中学受験家庭にとって心強い存在です。
予習シリーズと中学受験新演習の違いって何? どちらのほうが難しいの?など気になることってありますよね。
我が家では予習シリーズを使ってきましたが、5年生から新演習に変えてみることにしました。
予習シリーズ4年と中学受験新演習5年を比べて、2つの違いや実際に使ってみた感想をお伝えしたいと思います。手元にある理科と社会で比べてみました。
はじめに、予習シリーズ、中学受験新演習についてざっくりと説明します。
予習シリーズと中学受験新演習について
ご存知の方も多いと思うのですが、中学受験用の教材「予習シリーズ」と「中学受験新演習」について、簡単に説明したいと思います。
予習シリーズについて
四谷大塚や早稲田アカデミーなどの塾で使用されている教材です。
メイン教材のほか、必修副教材(演習問題集、計算、漢字とことば)や選択副教材(最難関問題集、週テスト問題集)があります。
四谷大塚ドットコムで購入できます。
中学受験新演習について
栄光ゼミナールなどの塾で使用されている教材です。
学習の要点と発展学習に分けられているため、基礎固めはもちろん応用力をつけたい場合にも対応できる教材になっています。
しゅともしCLUBで購入できます。
予習シリーズと新演習の違い
手元にある「予習シリーズ 4年」と「中学受験新演習 5年」を見比べ、2つの教材の違いをまとめました。
予習シリーズは「読みやすさ」「写真の大きさ・鮮明さ」「スケジュールのたてやすさ」が、中学受験新演習は「図のわかりやすさ」「管理のしやすさ」が良い点だと感じました。
また、どちらも塾の教材ということだけあってカリキュラムがしっかり組まれているので、学習が進めやすいです。
それではひとつずつ解説します。
予習シリーズは大きな文字で行間が広くて読みやすい
予習シリーズは、新演習と比べて字が大きく行間が広いので読みやすいです。
予習シリーズは字が詰まっていないので、教材を開いたときの圧迫感!?がない点がいいと思いました。
新演習の図は説明が書きこまれていてわかりやすい
中学受験新演習の図は説明が書きこまれているのでわかりやすいです。
イメージを作ってみました。
予習シリーズは文章も読みながら理解を進める図になっている一方、新演習は図だけ見ても理解できるようになっています。
予習シリーズの写真は大きくて鮮明
予習シリーズの写真は大きくて鮮明です。
一方、新演習の写真は小さく少々粗いのがデメリットです。
新演習は冊数が少ないので管理しやすい
予習シリーズは、解答・解説が独立しています。
また、演習問題集も購入した場合は、1科目で4冊になります。冊数が増えると収納場所や管理がしにくいかもしれません。
一方、新演習は1冊にまとまっています。(解答・解説、確認テストは別冊添付)
1冊にまとまっていると管理しやすいです。
予習シリーズは学習計画が公開されていてスケジュールをたてやすい
塾なし中学受験を進める場合、学習スケジュールをどうやって作成すればよいか悩みますよね。
予習シリーズは、四谷大塚ドットコムのサイトで学習予定表が公開されているので、スケジュールがたてやすいです。なんならスケジュールをたてなくてもいいくらいです。
我が家も学習予定表を活用していました。
テキストを購入したときにも同梱されていましたし、四谷大塚のサイトからも印刷できます。
【4年】学習予定表掲載ページ |
【5年】学習予定表掲載ページ |
【6年】学習予定表掲載ページ |
※2022年2月時点の掲載ページです。
予習シリーズも新演習も繰り返し学習ができる構成になっている
予習シリーズも新演習も5回に1度復習ができるようになっています。
繰り返し学習が学力の定着には重要とはわかっていても、家庭学習で実践するのはなかなか大変なんです。
予習シリーズも新演習も繰り返し学習する仕組みになっている点がとても助かります。
次は、気になっている方も多いと思うのですが予習シリーズと新演習の難易度の違いについて見ていきましょう。
予習シリーズと新演習どちらが難しい?
結論から言うと、理科と社会では予習シリーズと新演習はどちらも同じくらいの難易度です。
レベルに大きな差はないと思います。
4年と5年の教材を比べているので参考までにご覧ください。
個人の感覚ですが、新演習の発展学習の内容までを含めると予習シリーズと同じくらいの難易度という感じです。
予習シリーズから新演習に変えてみた感想
我が家が予習シリーズから新演習に変えたきっかけは、塾(算数のみ個別指導塾に通っています)で新演習を使うため他の科目も同じ教材にしておきたいと考えたからです。
理科と社会を予習シリーズから新演習に変えてみて感じたこと
- 中学受験新演習の図はわかりやすい!
- やっぱり予習シリーズのコラムはおもしろい
ひとつずつ解説します。
中学受験新演習の図はわかりやすい!
予習シリーズで勉強をしていたときは、図だけでは理解できないこともあり文章を読み返して「あっそういうことか」と理解する場面が多かったです。
しっかり文章を読んで自分の力で図に書き込むことができれば予習シリーズの図を活かすことができるのですが、娘の場合はそうもいかず図の理解に時間がかかってしまいました。
一方、中学受験新演習では図だけみても大よその内容が理解できるので、視覚優位の娘にとってはとてもわかりやすいようです。
文章から理解するのが得意なお子さんには予習シリーズが、図から視覚的に理解するのが得意なお子さんには新演習がおすすめです。
やっぱり予習シリーズのコラムはおもしろい
予習シリーズから新演習に変えて、一番残念だったことは新演習には予習シリーズのような面白い内容のコラムがないことです。
新演習にも「ズームアップ」という知識を深めるコーナーはあるのですが、予習シリーズのコラムは「おっすごい!」「知らなかった!」といった子どもにとって興味がわく内容になっています。
予習シリーズには「とびら」というQ&Aで楽しい内容を紹介しているページもあるよ。
私が大好きな「リトマス紙」が何からできているのかを予習シリーズのコラムで知ったよ♪
予習シリーズの「とびら」や「コラム」は親子で読んでも楽しめます。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
4年の予習シリーズと5年の新演習の比較となっておりますが、何かひとつでも教材選びの参考になればうれしいです。
予習シリーズも新演習も中学受験教材としてカリキュラムがしっかりしているので、塾なし中学受験に向けた家庭学習でも使いやすいと思います。
それぞれ特徴がありますので、お子さんにどちらが合いそうか確認してみてください(o^―^o)