子どもが何に興味があるかわからない。子どもの好きなこと・得意なことを見つける方法を知りたい。と思う親は多いのではないでしょうか。
私も子どもに何か好きなことや得意なことを見つけてほしいと思っていました。ただ、仕事をしていると親が子どもと接する時間は限られてきますよね。そこで限られた時間の中で子どもの好きなことを見つける方法をまとめてみました。
お子さんの好きなこと、得意なことを見つける際の参考になればうれしいです。
子どもの好きなこと・得意なことの見つけ方
はじめに子どもの好きなこと、得意なことを見つけるための全体図を確認しておきましょう。
子どもの好きなこと、得意なことを見つけるステップ
- 子どものことを知る
- 機会の創出
- 分析
- 深い体験
- 自信・得意へ
それではステップをひとつずつ解説します。
1. 子どものことを知る
子どもの好きなことや得意を見つける最初のステップは、「子どものことを知る」ことからはじまります。
次の4つは、私が子どものことを知るために実践した方法です。
必ずしも4つ全てを行なう必要はないので、できそうなところからはじめてみることをオススメします。
- 子どもの行動を観察する
- 子どもの話を聴く
- 興味を知る
- 固定観念を持たずに周りの人の声を聞く
ではひとつずつ見ていきましょう。
子どもの行動を観察する
家事と家事の合間などに、お子さんがひとりでどのように過ごしているかを観察してみましょう。
観察して気づいたことがあれば、次のステップ「子どもの話を聴く」で本人に聴いてみてください。
子どもの話を聴く
自分から積極的に話してくれるお子さんはいいのですが、我が家の娘のように自分からはあまりおしゃべりをしない子の場合は、「子どもの話を聴く時間」を作ることをオススメします。
我が家では、1日の中で一番リラックスできるお風呂の時間を娘の話をに聴く時間にしました。
浴槽に入っているときは、他にすることがないのでお互い会話に集中できるんです。お風呂の時間は娘が話し、私は聴くことに徹しています。これがなかなか難しく忍耐が必要なのですが(笑)
我が家の娘は学校の登下校で見かけた鳥や虫に理科で学んだことや本を読んで知ったことをプラスして話してくれることがとても多いです。
子どもに気持ちよく話をしてもらうには、聴く側の親の気持ちが安定していることが大切です。
ぜひ親が一番リラックスして気持ちの落ち着いている時間に、お子さんの話を聴いてみてください。
興味を知る
我が家では本や新聞から、子どもの興味の傾向を知ることがあります。
特に共働きで子どもと接する時間が限られているご家庭にオススメの方法です。
はじめに本から興味を知る方法です。
色々なジャンルの本を図書館から借りてきて、リビングに置いておくだけです。どんな本を借りればいいかわからなくても大丈夫です。歴史、地理、料理など何でもいいので、まず1冊ずつ借りてみてください。
最初はジャンルを絞り込まないほうが子どもの意外な興味を発見しやすいです。我が家では「歴史」「ことわざ」に興味を示し、意外な発見となりました。
続いて、新聞を活用した方法をご紹介します。
子どもに興味がある新聞記事を切り抜いてノート1ページに1記事を貼ってもらいます。できたらその記事に自由にタイトルをつけてもらってみてください。
小学生なら一人でもできるので、親が付き添う必要もありません。そしてノートを見るだけで好きなことの傾向を知ることができるので、共働き家庭でも取り組みやすい方法だと思います。
まず親がノートを作ってお子さんに見せてあげると、「私もやってみよう!」と思ってくれるかもしれません。
ご参考までに、我が家の娘が切り抜いた新聞記事のジャンルをグラフにしてみました。
グラフにしてみると、生き物の記事が多いことがわかります。
生き物の記事の中身を見ると、とくに「鳥」に関するものが目立ちました。
こんな感じで我が家では新聞を活用して、子どもが生き物が好きそうなことを知ることができました。
大人の新聞でもいいのですが、小学生新聞を活用するのもオススメです。
固定観念を持たずに周りの人の声を聞く
「うちの子は〇〇が苦手…」といった固定観念を捨てて、周りの人の声に耳を傾けてみましょう。
保育士さん、学校の先生、子どもの友達、同じクラスの子、友達のお母さん、親せき、習い事の先生など、周りの方の声はとても参考になります。
保育士さんやピアノの先生から「歌が上手」と聞いたときは意外でした。
なぜなら私もパパもかなりの音痴だからです。
親が音痴だからといって子どもも音痴と決まるわけではないのに…。勝手な先入観で子どもを観ていたことに気付かされました。
2. 機会の創出
子どもの好きなことがわかってきたら、次のステップ「機会の創出」に進みましょう。
子どもに好きなこと、興味のあることを経験してもらう機会を作ります。
例えば、動物が好きな場合は動物園に行ってみたり、ブロック遊びが好きな場合はブロックを買ってみたりなどです。
実際に体験してみたらあまり興味を示さなかったということもありますし、思っていたものとは別の興味が見えてくることもあります。
3. 分析
実際に好きなことを体験しているときの子どもの様子を観察したり、子どもから感想を聴いて、好きなことの内容を掘り下げてみましょう。
4. 深い体験
興味の掘り下げができたら、より深い体験の機会を作ります。
キーワードは「本物に触れる」です!
恐竜好きなら恐竜博士のセミナーを受けてみたり、絵が好きなら美術館に行ってみるというのもいいと思います。
本物に触れたときの「うわあ!すごい!」という感動は、子どもの心を動かす原動力になると私は考えています。
⑤自信・得意へ
この先は子どもが中心となって、知識を深めていくことになります。
子ども自身が「大好き!」「ワクワクする!」「感動した!」「もっと知りたい!」という思いがあれば、あとは子どもが自分で考え、子どもから親に「〇〇に行きたい」「〇〇を観てみたい」など伝えてくれるようになります。
我が家の例
子どもが好きだと思ったことを実際に体験してみたら、おやっ!?というほど全く興味を示さなかったということも何度かありました。
それでも続けていると好きが自信につながったり、好きが大好きになったということもあります。
一例ではありますが、我が家の「好きが自信につながった例」、「好きが大好きになった例」をご紹介します。
こんな例もあるんだ!と、お子さんの好き探しの参考になればうれしいです。
好きから自信・得意につながった例
①子どものことを知る:保育園の先生からピアノを弾くと目をとじて聞きいっていることが多いと聞く。
②機会の創出:おもちゃのピアノを購入した。
③分析:時間があればおもちゃのピアノを鳴らして、音を楽しんでいた。
④深い体験:ピアノ教室に通いはじめた。
⑤自信・得意へ:ピアノの練習は自発的に行なう。ピアノの先生からほめてもらい自信がついた。たまに短いオリジナル曲を作ることもあります。
ピアノを弾いていると気持ちが落ち着くよ。
保育園の先生からピアノの音が好きだと聞いてから、少しずつピアノへの距離を縮めてきました。時間はかかりましたが、今はピアノを弾くことでリラックスができているようです。
好きなものが見つかった例
①子どものことを知る:散歩で「オナガ鳥」を観察したり、八方尾根で偶然出会った「雷鳥」にひとめぼれしたり、娘の行動から「鳥好き」なことが伝わってきました。
②機会の創出:鳥のドキュメント番組を録画して親子で観る。
③分析:とても興味深そうに観ている。特に尾が長い鳥や白い鳥に興味を示す。
④深い体験:花鳥園に連れて行ってあげたい。
日々のちょっとした子どもの様子から興味の傾向を知り、実体験へとつなげてあげることが親にできることなのかなと思っています。