小学校中学年になると、中学受験をするか?しないか?悩みますよね。
周りの友だちが塾に通いはじめたけど、うちはどうしよう…、友だちが中学受験するって言っているけど、うちはどうしようと思われていませんか?
我が家も娘が小学4年生になり、中学受験をするか?しないか?を真剣に考えはじめたところです。まず夫婦で話し合ってみたものの、価値観の違いからかまとまりませんでした。
夫の考えは、勉強には環境が重要! 一方、私は本人次第という考えです。夫も私も中学受験の経験はありません。
我が家では、中学受験のメリットとデメリットを整理してから、娘本人に聞いてみることにしました。
それでは中学受験のメリットから見ていきましょう。
中学受験のメリット
中学受験のメリットを解説します。
- 6年間同じ環境で学ぶことができる
- 特徴のあるカリキュラムで学習できる
ではひとつずつ見ていきましょう。
6年間を同じ環境で学ぶことができる
新しい環境に慣れるのは、大人でも時間がかかりますよね。
子どもだって同じです。新学期を迎える時期は、学校から帰ってくると疲れていることってありませんか。
特に新しい環境に慣れるのに時間がかかる子は、環境の変化にとても疲れやすいです。
公立の中学校に進み、高校受験となると、やっと慣れてきた頃にまた新しい環境(場所もがらりと変わってしまう)になってしまいます。
中高の6年間を同じ環境で過ごせることは、新しい環境に慣れるのに時間がかかる子にとっては大きなメリットです。
特徴のあるカリキュラム
実験に力を入れている学校、英語教育に強い学校など、私立中学には特徴があります。
お子さんが好きなことに力を入れている学校があれば、中学受験にチャレンジしてみるのもおすすめです。
続いてデメリットについても見ていきましょう。
中学受験のデメリット
中学受験のデメリットを4つ挙げてみました。
- 通学に時間がかかる
- 学校の勉強とは別に受験用の勉強も必要
- 公立中学と比べて学費が高い
- サポートなど親の負担が増える
それではひとつずつ解説します。
通学に時間がかかる
地元の公立中学校であれば、公共の交通機関を利用せず徒歩通学もできることが多いです。一方、私立中学の通学時間はどうでしょうか。ベネッセ教育情報サイトのアンケートでも40分以上かけて通学している学生が多いことがわかります。なかにはは公共交通機関を利用して1時間程度かけて通学している子もいます。
6年間通うことを考えると、通学時間はできる限り短くしたいですよね。
学校の勉強とは別に受験用の勉強も必要
小学生の頃は、友だちと遊んだり、家で自分の好きなことを思いっきり楽しませてあげたいですよね。でも、中学受験をするとなると…、学校の勉強とは別に受験用の勉強が必要になります。
中学受験をする場合、子どもの遊び時間が短くなる傾向があります。
公立中学と比べて学費が高い
学費については、どうしても慎重にならざえるを得ないですよね。
親にとっては悩ましい問題です。
では私立中学と公立中学ではどのくら違ってくるのでしょうか。
実際に、私立中学と公立の学費の違いを確認してみましょう。
公立中学校 | 私立中学校 | 差(私立-公立) | |
授業料 | 0円 | 428,574円 | +428,574円 |
学校納付金等 | 16,758円 | 305,130円 | +288,372円 |
通学関係費 | 37,666円 | 140,765円 | +103,099円 |
図書・学用品・実習材料費等 | 25,413円 | 50,198円 | +24,785円 |
修学旅行・遠足・見学費 | 26,217円 | 82,578円 | +56,361円 |
教科外活動費 | 29,308円 | 55,796円 | +26,488円 |
その他 | 3,599円 | 8,397円 | +4,798円 |
合計 | 138,961円 | 1,071,438円 | +932,477円 |
(出典 文部科学省 平成30年度子供の学習費調査の結果)
※PDFが開きます。
私立と公立では学費の年額合計が932,477円も差があります。
私立中学に進学すると公立に比べて1年で約100万円もプラスでかかります。
中高で終わりではなく、大学のことも含めて学費が支払えるかをしっかりと考えておく必要があります。
サポートなど親の負担が大きくなる
共働き家庭や小さなお子さんがいる家庭にとっては、子どものサポートができるのか!?という不安がありますよね。
小学生の場合、塾の送迎やスケジュール管理など親のサポートが必要です。
受験生のサポートのため、私の周りでは、お子さんの中学受験に向け、働き方を変えた方もいらっしゃいます。
親が心にゆとりを持てると、子どもへの接し方って変わってきますよね。
ナイーブになりがちな中学受験、子どもはもちろん子どもをサポートする親自身の心の健康が重要だと思います。
我が家が中学受験をすると決めた理由
我が家が中学受験をすると決めた5つの理由です。
- 本人が中学受験を希望している
- 中高の6年間を同じ環境で過ごしたい
- 興味のある学校が自宅からわりと近い
- 大学受験に向け、計画的に勉強したい
- 受験のサポートに向けて母の働き方を変更できる
それではひとつずつ解説します。
本人が中学受験を希望している
娘に中学受験のメリットとデメリットを伝えてみました。(デメリットの学費と親の負担だけは伝えていません)
反応はというと、「中学受験したい!」と即答でした。
あまりの早い回答に少々疑問があったので💦、時間を置いて改めて確認してみましたが答えは同じでした。
どうして中学受験したいのか理由を聞いてみました。
どうして中学受験してみようと思うの?
私ってちょっと変わってるでしょ!?私のようなちょっと変わっている理科好きな子が集まったら楽しそう!
そんな学校に行ってみたい!
例えば「ダイオウグソクムシってかっこいいよね!?」と友だちに言うと「何それ!?」「えーっ、気持ち悪い」っていう反応が多いけど、理科好きな子だったら「そうだよね!かっこいいよね!」って言ってくれるかも!
なるほど!
自分と好きなことが似ている子が集まる環境をイメージしるようです。
中学受験をするなら、学校の勉強以外にも受験勉強が必要だけど大丈夫?
私には夢があるでしょ。夢を叶えるために今できることは勉強をすることなんだよ。だから大丈夫!
上の娘の言葉に聞き覚えがあると思ったら、先日親子で参加したオンライン講座で娘の憧れのとある博士が話してくれたことでした。
憧れの人の言葉ってすごい影響力がありますね。ちなみに母の言葉は影響力ゼロです(苦笑)
現時点では本人が希望しているので、親はできる限りサポートしてあげたいと思っています。
中高の6年間を同じ環境で過ごしたい
娘は新しい環境に慣れるのに時間がかかるタイプです。
新学年になりやっと慣れてきたと思えるのは、2学期に入った頃。1学期は学校から帰ってくると疲れてクタクタになっています。
学校の先生からも1学期と2学期では、友だちの関わりや授業での積極性が大きく違います。という話を聞きました。
娘の内向的な性格を考えると、できる限り中高の6年間を同じ場所で過ごさせてあげたいと考えています。
行きたい学校が自宅からわりと近い
「自宅から遠い学校は嫌!」と娘がハッキリ言っていたため、近場で娘が興味のありそうな学校がないか探してみました。
幸い、自宅から無理なく通える範囲に娘が興味のある学校が複数見つかりました。
我が家の無理なく通える範囲は、40分以内と考えています。
とは言っても、まだ説明会にも見学会にも参加していないので、今後娘の気持ちは変わるかもしれません。
大学受験に向け計画的に準備したい
娘が将来なりたい職業につくためには、大学への進学が必要です。
娘は時間をかけてコツコツと学んでいくタイプで、要領良く勉強ができるタイプではありません。
そのため、大学受験に向けて6年間計画的に準備をしていくほうが娘には合っていると感じています。
受験のサポートに向けて母の働き方を変更できる
正社員としてフルタイムで勤務しながら、受験生のサポートができる自信がありませんでした。周りで働き方を変えてお子さんのサポートをしているお母さんたちを見ていて、私も娘が中学受験を希望するなら、いずれ働き方を変えようと思っていました。
勤務時間はフルタイムのままですが、出張や営業などの業務がなくなるので気持ちの面でゆとりができそうです。
まとめ
改めて、中学受験のメリットとデメリットをまとめます。
- 【メリット1】6年間同じ環境で学ぶことができる
- 【メリット2】特徴のあるカリキュラムで学習できる
- 【デメリット1】通学に時間がかかる
- 【デメリット2】学校の勉強とは別に受験用の勉強も必要
- 【デメリット3】公立中学と比べて学費が高い
- 【デメリット4】サポートなど親の負担が増える
我が家の場合は、本人の希望と娘の性格を踏まえ、中学受験をすることにしました。
ただし、内向的な娘は塾には行きたくないと言っており、新たな悩みがでてきました💦
本当に、悩みはつきないですね(困)
お子さんの希望、お子さんの性格、学費やサポートの負担をクリアできるかが、中学受験をするかしないかのポイントになると私は考えています。