家庭学習をはじめたいと思っているけど、「市販のドリルを買うのと通信教育ではどちらがいいの?」「通信教育と市販ドリルの違いがよくわからない」と考えるとなかなか一歩が踏み出せないですよね。
一例ではありますが、我が家の家庭学習の経験から、通信教育と市販ドリルの特徴をまとめてみました。
小学生のお子さんの教材選びの参考になったら、うれしいです。
小学生の家庭学習に通信教育と市販ドリルはどっちがいいの?
結論からお伝えすると、通信教育と市販ドリルの大きな違いは料金と親の時間的な負担です。通信教育は料金は割高だけど親の手間が少ない、市販ドリルは料金は抑えられるけど親の手間が発生します。
我が家の娘(2021年現在小4です)は、小学1年から通信教育と市販ドリルを使って家庭学習をしてきました。
実際に使ってみてわかった各教材のメリットやデメリット、実際に使った教材をお伝えしていきます。
お子さんの教材選びの参考になればうれしいです。
それでは、早速見ていきましょう。
通信教育と市販ドリルの比較
通信教育と市販ドリルの違いを一言でいうと、「市販ドリルは料金が安いけど親の負担が大きい、一方、通信教育は料金は高いけど親の負担が少ない」です。
我が家では通信教育が約45,000円/年、市販ドリルは約20,000円/年となり、市販ドリルは通信教育の半分ほどに抑えることができました。
※進研ゼミ3年生の料金と我が家で使用したドリルを4科目分揃えた場合の料金で比較しています。
通信教育には添削課題があったり、学習スケジュールの目安が決められていることが多いので学習を進める上での親が管理する手間が少なくなります。
家庭学習のスケジュールを立てるのは意外と大変なんです。
「料金の安さ」をとるか、「親の時間的な負担の軽さ」をとるかが教材選びのポイントです。
それでは、通信教育、市販ドリルそれぞれのメリット、デメリットを解説します。
「うちの場合はどうかな?」「うちの子はどっちが良さそうかな?」と、ぼんやり思い描きながら読んでいただけたらうれしいです。
通信教育のメリット・デメリット
通信教育は、何といっても教材を買いに行く手間、スケジュールを立てる手間など親の負担が少ない点が大きなメリットです。
一方で科目ごとに難易度を変えたいなどの細かな対応が難しい、料金が市販ドリルに比べて高くなる傾向があるといったデメリットがあります。
通信教育のメリット
通信教育では学習スケジュールが付いていることが多いので、親がいちからスケジュールを立てる必要がなく、とても助かりました。
通信教育のデメリット
教材選びが必要ない分、毎月届く教材の片づけは大変です。
通信教育は特定の科目を集中して勉強するのではなく、まんべんなく学習するのにオススメです。
お子さんの得意な科目、苦手な科目、得意な単元、苦手な単元が把握できるのも通信教育の良いところです。
ちなみにz会小学生コースでは、科目ごとに「スタンダード」か「ハイレベル」を選べることができます。※ハイレベルを選んだ場合、追加料金がかかります。
通信教育でお子さんの理解度を確認できたら、苦手科目や得意科目の強化は市販ドリルをプラスしたり、通信教育のコースを変更してみるというステップがおすすめです。
市販ドリルのメリット・デメリット
市販ドリルは、苦手分野の克服や得意分野の強化に力を発揮します!
また料金が安く、気軽にはじめられるのもメリットです。
一方で学習スケジュールを立てたり、教材を買いに行くなど親の負担は大きいです。
市販ドリルのメリット
苦手な国語(漢字と文章読解)は、楽しく取り組めそうな易しめなドリルを選んでいます。
市販ドリルのデメリット
学習計画を立てるのって、とても時間がかかるんです。そしてもっと難しいのは「子どものやる気を引き出す」こと。
親子だけで勉強をしていると険悪な雰囲気になることもあります。うちの場合は、通信教育の添削を通じて、親以外の第三者が関わることの大切さを実感しました。
通信教育と市販ドリルはどちらがいいの?
小学生の家庭学習では親の関わりが不可欠です。繰り返しになりますが使う教材によって親の負担も変わってきます。
実際に通信教育、市販ドリルの両方を使ってきたなかで、それぞれの教材をおすすめできる方をまとめてみました。
通信教育がおすすめな方
教材をどうやって選んだらよいかわからない、とにかく日々忙しくて時間がないという方には通信教育がオススメです。
そして小学校低学年や子どもの得意・不得意がちょっとわからない…という場合にも教材選びの必要がない通信教育からはじめてみることをオススメします。
特定の科目ではなく全般的に学んでほしい、学習の習慣を身につけてほしいというご家庭には通信教育はとてもオススメです。
うちの子は通信教育のおかげで家庭学習の習慣が身につきました。
特に通信教育に付いていた雑誌と毎月課題を添削してくれる先生のコメントがやる気につながりました。
市販ドリルがおすすめな方
親が子どもの家庭学習に時間を取れそうな場合は、市販ドリルがオススメです。
市販ドリルは、教材選び、スケジュール管理、やる気を引き出すこと全てを家庭でしなければなりません。そのため、どうしても親の負担は大きくなってしまいます。
苦手科目は難易度が易しめなドリル、得意科目は難易度が高めなドリルに挑戦するなど、お子さんの理解度に応じて勉強させたいときは、市販ドリルのほうが柔軟に対応できます。
実際に取り組んだ通信教育とドリル
我が家で実際に取り組んだ通信教材と市販のドリルをご紹介します。
娘は小1から小3までは、進研ゼミを中心に家庭学習を進めていました。
そして小4からは四谷大塚の予習シリーズを中心に勉強をしています。
それでは具体的な教材を見ていきましょう。
上上の表にある★は、シール付きのドリルです。
娘が低学年だったときは、できる限りシール付きの教材を選ぶようにしていました。
シール付きのドリルは、子どものやる気を引き出したり、親が一目で学習の進捗を確認できる点がとても便利でした。
上は「思考力ひろがるワークブック 入門編」の写真です。
どこまで進んでいるのかが一目でわかります。
上の写真だとあと3つでワークブックが終わることが一目瞭然です!
実際に娘が使った市販ドリルの写真です。
今まで使ったドリルの感想を学年別にご紹介します。
小1で取り組んだドリルと使ってみた感想
うんこ かん字ドリル
娘は漢字を10回ほど繰り返し書く学校の宿題がとても苦手で、漢字をなかなか覚えることができませんでした。漢字テストでは(悪い意味で)驚く点ばかりとっていて、とても心配でした。きっと何度も繰り返し書く漢字の宿題は娘にとって勉強ではなく作業になっていたのだと思います。
夏休みに「うんこ かん字ドリル」をしてみたところ、少しずつですが漢字を覚えることができるようになってきました。
2年生ではうんこかん字ドリルを選ばなかったけど、どうしてかな?
だって、「うんこ」ってなんか恥ずかしいから。
小2で取り組んだドリルと使ってみた感想
ドラゴンドリル 小2文章読解のまき
読書好きな娘ですが、文章読解の問題を解くのは苦手でした。
娘と本屋さんに行って、娘が自分で選んだ市販ドリルが「ドラゴンドリル」でした。
字が大きいこと、付録のシールが大きくてキラキラしていること、明らかに見た目で選んだ!?という感じですが、自分で選んだ教材だからかとても楽しそうに取り組んでいました。
Z会 グレードアップ問題集 小学2年算数 計算・図形
小2のときは算数が少し得意だったので、やや難易度が高い問題集を探していました。Z会のグレードアップ問題集は考える問題が多くスムーズには解けなかったので、この問題集をすると「なんか頭が痛い、私がんばってるよね!?」と言うことが多かったです。とてもいい問題集だったのですが、娘には少し難しすぎたかもしれません。
しばらく保管しておいて、小学3年生になってから再びチャレンジしました。
小3で取り組んだドリルと使ってみた感想
ドラゴンドリル 小3漢字
漢字は覚えられるようになってきたけれど、とにかく雑だったため学校の先生からよく注意されていました。娘に「漢字のドリルをしてみる?」と聞いたところ、「ドラゴンドリルだったらいいよ!」ということでした。
「丁寧に書かないとドラゴンを救えないらしいよ」と促したところ、驚くほど丁寧に書くようになりました。
ドラゴンドリルのおかげで、先生から注意されることも減り自信につながったようです。
2023/01追記↓
小学4年以降、漢字の宿題は楽しみながら取り組めています。字も丁寧に書けるようになりました。
小4で取り組んだドリルと使ってみた感想
四谷大塚 予習シリーズ 算数・理科・社会
中学受験も視野に入れながら、家庭学習を進めていくことになったため、予習シリーズを選びました。
※本当は塾に行ってほしいのですが、娘は聴覚過敏があり通塾に不安があるため家庭学習を選んでいます。2022年2月現在は算数のみ通塾しています。
塾で使っている教材が自宅で勉強できる予習シリーズは、娘のように事情があって通塾できない子にとってはとてもありがたい教材です。
読解・作文トレーニング 論理エンジン
予習シリーズの国語が娘にとっては難しすぎたため、国語だけは市販のドリルに変更しています。まだはじめたばかりなので、しばらく使ってから改めて感想をお伝えできたらと思います。
小学生の学習教材は種類が多いので、どれを選んでいいのか迷いますよね。そんなときに何かの参考になればうれしいです。
まとめ
通信教育と市販ドリルは似ているようで実は大きな違いがあります。
親の負担の少なさを優先する場合は「通信教育」を、費用を抑えたい場合は「市販のドリル」がオススメです。
通信教育に市販ドリルをプラスする方法もありです!
小学生の家庭学習において、親が子どもと関わることは避けては通れないと痛感しています。
とは言っても母の時間は有限ですよね。共働きや小さな兄弟のお世話、親の介護など忙しいお母さんも多いと思います。
また学習にかけられる費用も家庭それぞれですよね。
どのくらいの時間だったら子どもの学習に関われそうか、どのくらいの費用だったら続けられそうかを考えてみることが家庭学習の教材選びのヒントになると思います。
我が家では、通信教育からはじめました。
通信教育を取り組むなかで、子どもの得意・不得意に差が大きいことががわかってきたので市販ドリル中心の勉強に切り替えました。
状況に応じて、家庭学習のやり方を変えていくのもいいのではないかと感じています。